:NO.53『アンドリューNDR114』

hiroki-u2008-05-22

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アンドリューNDR114 (創元SF文庫) (文庫)
アイザック アシモフ (著), ロバート シルヴァーバーグ (著), Isaac Asimov (原著), Robert Silverberg (原著), 中村 融 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488604102/cg0853-22/ref=nosim/
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[ 8点 ] ※10点満点中
Narinari.comで、原作のほうが上? 米誌が選定「映画化されて失望した作品23本」。とあった中で、当作品も含まれていました。
ロビン・ウィリアムス主演で日本でも2000年のGWにロードショーされており、面白そうだと思って見に行った記憶はあるのですが・・・。失望したかどうかはよく覚えてません。でもって、ラストがどうなったのかもよく覚えてなかったので、今回読んでみようと思いました。

内容はというと、訳者あとがきにすべてが凝縮されています。

これは、人間になろうとしたロボットの物語である。
彼は金属のロボットとして芸術を理解し、自由を求め、さらには人間とおなじ有機的な体を求めた。そして有機的な体を手にいれたあとは、人間と同じ生理機能を求め、最後には法的にも人間と認められることを求めた。なぜなら、心が人間だったから。
では、人間とロボットはどこがちがうのか。両者を分ける境界線はどこにあり、それは乗り越えることができるのか。できるとすれば、その方法は・・・。こうした疑問は、つまるところひとつの問いに集約される。すなわち−−−−人間とは何か。
本書は、ロボットの目を通して、この永遠の問いに答えようとした試みである。

それは、ラストに明らかにされます。あまりにも切ないラストシーンに人間とは何かを考えさせられました。
ただ、これはあくまでひとつの答えに過ぎず、あまりにも哲学的であり、答えのない問答のよう。

あなたにとって、「人間とは何」ですか?

P.S そういえば、今クールの連ドラに、ロボットを主題とした「絶対彼氏」(火曜夜9時)がやってますね。こちらのほうも、やっと僅かながら自我の芽生えが始まり、今後の展開が気になります。それにしても、もこみち君のぎこちない演技とロボット役という組み合わせは、あまりにもハマリ過ぎでしょ。


◆原作のほうが上? 米誌が選定「映画化されて失望した作品23本」。(narinari.com)
 http://www.narinari.com/Nd/2008059353.html

絶対彼氏 - フジテレビ
 http://wwwz.fujitv.co.jp/ZK/index.html

アンドリューNDR114 (創元SF文庫)

アンドリューNDR114 (創元SF文庫)