:NO.76『これからの優良企業』

hiroki-u2008-07-16

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これからの優良企業 (PHPビジネス新書 62) (新書)
安井 孝之 (著)
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[ 6点 ] ※10点満点中
これからは、エクセレントでなく、グッド・カンパニーを目指せ、だ。

エクセレント・カンパニー(優れた会社)とグッド・カンパニー(いい会社)。どちらを目指すかで、会社のイメージは違ってくる。エクセレント・カンパニーになるには「成長率が高い」「利益率が高い」「ヒット商品が多い」といった数値に置き換えることができる経営指標が優れていなくてはならない。それに対してグッド・カンパニーから受けるイメージは、「働きやすい」「環境に優しい商品を作っている、売っている」「社員がいきいきしている」「女性に優しい」といった定性的な評価が高い、ということだろう。

利益を追求するだけでなく、ステークホルダーから信頼され、"尊敬"されるグッド・カンパニーになる。これが21世紀の会社の存在意義だという。

何のために仕事をするのか。お金のためか、出世のためか。取材で会った多くの人たちの思いは共通していた。
「お金のためだけに働くのではない。自分たちの仕事が多くの人に喜ばれているという実感が社員にないなら、会社の存在価値はない。」
そのためには、会社は消費者の反応をダイレクトに受け止め、社員に伝える仕組みを作り、その反応を商品やサービスの改善にフィードバックする努力をしていかねばならない。自分たちの仕事に喜びを感じ、満足してもらっているという実感を社員が持てる会社になることがグッド・カンパニーへの条件である。

と。ステークホルダーを幸せに、満足に、をモットーに・・・、か。
そういえば、昔、織田裕二主演のドラマで「お金がない!」っていうドラマがあったけど、まさに21世紀に求められているのは、このドラマで言いたかったことじゃないかと。

主人公の萩原健太郎は、小さな町工場で働く25歳の青年。亡き親が残した多額の借金を抱えてとても貧乏であったが、幼い二人の弟やあたたかい友人達に囲まれ、楽しく暮らしていた。

そんなある日、健太郎は弟たちと「今度の給料日に焼肉食べに行こう!」という約束をする。ところが、待ちに待ったその日に町工場が倒産。結局、給料は受け取れず、借金の取立てに押しかけられ、挙句の果てには家賃滞納で住んでいた家も大家に追い出されてしまう。

それを機に、再就職先を探していた健太郎は、幼なじみの美智子の紹介で、超大手外資系保険会社「ユニバーサル・インシュアランス」のビルメンテナンス会社に転職する。ある日健太郎は、偶然拾った重要ファイルを盾にして柏木に再就職を迫るが、逆にビルメンテナンス会社をクビにされてしまう。だが健太郎は、ユニバーサル・インシュアランスの社員に成りすまし、ファイルの持ち主である大沢をそそのかして協力させ、大口の契約奪還を成功させる。

それが運よく社長である氷室の目にとまり、健太郎は晴れて社員として正式に採用されることになるが…

「お金がない!」あらすじ ---Wikipedia

その後、会社において頂点を極めるが、最後はまた、小さな町工場へ戻る。そこには大切な家族と仲間の笑顔が〜〜、みたいな終わり方だったっけ?

このドラマは1994年TV放映。バブル崩壊後のこの時代に、「21世紀に企業に求められる姿」が描かれていたのでは・・・。ん、でも、これはホームドラマ、人間愛に焦点を当てているから、ちょっと目線が違うか・・・。

まぁ、でも考えてみれば、そういう人間愛の溢れる(家族や仲間だけでなく、ステークホルダーすべてに対してだと、一気にハードル上がるけど)企業が、これからの社会に求められるのかもしれないなー。(最後は独り言...)

これからの優良企業 (PHPビジネス新書)

これからの優良企業 (PHPビジネス新書)