:NO.91『デジタルネイティブが世界を変える』

hiroki-u2009-08-16

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デジタルネイティブが世界を変える (ハードカバー)
ドン・タプスコット (著), 栗原 潔 (翻訳)
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[ 7点 ] ※10点満点中

デジタルネイティブというのは、アメリカの場合1977年~1997年の21年間の8,110万人(米国人口の27%)のことを言う。なんとか自分もデジタルネイティブに入ってるみたい。会社ではもう10年近くも年の離れた新入社員が配属されてきてるけど、その生態はどうなんだろ、ということで読んでみました。

デジタルネイティブの8つの行動指針は・・・、

1.自由
2.カスタム化
3.調査能力
4.誠実性
5.コラボレーション
6.エンターテインメント
7.スピード
8.イノベーション

この行動指針を見るかぎり、すべてWebとの親和性が高いものばかり。
ということは、Webというステキなツールが今日出現したことで、それをデジタルネイティブは"行動指針"として獲得できる時代になってきたってことかもしれない。つまり、実は昔から人々が本来渇望していたけど手に入れることが出来なかったものなんじゃないかと。
そして、これからの社会・企業は上記行動指針に沿うような形で姿を変えていかないと上手くデジタルネイティブのパワーを活用できないだけでなく、デジタルネイティブ以前の世代のパワーすらも生かし切ることができないんだろうね。

その他本書について総括すると、デジタルネイティブは他社とのコミュニケーションが苦手、自己中心的といったステレオタイプの考えは良くないよ、という教訓の書としてはいいかもしれないが、如何せん、長い・・・。491Pもこの調子とは。日本を含む12カ国1万人のインタビューを元に緻密に書かれていているのは分かるんだけどね。ひさしぶりに読むの疲れました。

デジタルネイティブが世界を変える

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