:NO.85『スティーブ・ジョブズ神の交渉力―この「やり口」には逆らえない!』

hiroki-u2008-08-08

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スティーブ・ジョブズ神の交渉力
―この「やり口」には逆らえない! (リュウ・ブックスアステ新書 48) (新書)
竹内 一正 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766710487/cg0853-22/ref=nosim/
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[ 6点 ] ※10点満点中
”妥協”の文字のない変人ジョブズの経歴が一通り分かる書。

ジョブズが求めるものは、YES(はい)か、QUIT(辞める)かだ」
そこに「NO」(いいえ)はなかった。

ジョブズのエネルギーは、半径10メートル以上離れている人々を熱狂させ、半径5メートル以内の人々を恐怖に陥れる。

楽観は考えなしだが、悲観は能なしだ。

常識というコトバがこれほど似合わない人はいない。
iPodが誕生したのは、なるほど必然であったかのように感じる。それは、ジョブズの人並みはずれた執着心、交渉力があってこそであり、本書ではそのエピソードが幾つも披露されている。特に、ピクサー時代のディズニーとの不平等契約を破棄する交渉は圧巻。

「やりがいというのは、会社をつくったり、株式を公開するときだけに感じるものではないんだ。
創業は親になることと同じような経験だ。子どもが生まれたときはそりゃあメチャクチャうれしい。でも、親としての本当の喜びは、自分の子供とともに人生を歩み、その成長を助けることだと思う。
ネットブームを見て問題だと思うことは、会社を始める人が多すぎることじゃなくて、途中でやめてしまう人が多すぎることなんだ。会社経営では、ときには従業員を解雇しなければいけなかったり、つらいことも多い、それはわかるよ。でも、そんなときこそ、自分が何者で、自分の価値はなんであるかがわかるんだ。
会社を売れば、大金が転がり込むかもしれない。だけど、ひょっとしたら自分の人生でもっと価値あるすばらしい経験をする機会を放棄してたのかもしれないんだ。」

自分で作ったアップルコンピュータを30歳で解任され、アップル株の売却資金でNeXT社を設立、ピクサーを買収するも赤字続き。それでも自分の信ずるものに突き進み続けるからこそ、成功できたんだろうか。いや、多分ジョブズはまだ自分で成功したって思ってないんだろうな。
これからも、自分の人生でもっと価値あるすばらしい経験があるからって思い続けてるから・・・。

って、この本、交渉力の本じゃなかったっけ?
まさにジョブズのジェットコースター歴史書だし、これネタにしてNHK大河ドラマ作ったら、ヒットするんじゃね?
大河じゃなくて、プロジェクトXか。
ま、いっか。

スティーブ・ジョブズ
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%96%E3%82%BA