:NO.45『決算書のワナ―危ない会社の見破り方―』
***********************************************************************
決算書のワナ―危ない会社の見破り方― (単行本)
永野 良佑 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594058280/cg0853-22/ref=nosim/
***********************************************************************
[ 8点 ] ※10点満点中
分かりやすくて良い感じ。BS、PL、CFに潜むワナをそれぞれ章立てて説明。
そして、著者の決算書を見る上でのスタンスに共感。
実は、著者は、あまりキャッシュ・フロー計算書を重要視していません。
というのも、本当に重要な情報は、貸借対照表と損益計算書、ならびにその推移を見ることで把握できると思っているからです。またキャッシュ・フロー計算書は「現預金」に注目してその動きを追っているものですが、実際の企業の実力は、一義的には現預金ではなく利益にあらわれるべきだと思ってもいます。
と言いながら、
一方、決算書の「ワナ」を見破るためには、キャッシュ・フロー計算書は極めて有用です。なぜなら、本書でここまで取り上げてきたいろいろなワナのエッセンスを上手に補足するための工夫があるからです。
そう。BS、PLを補足して、会社経営の異常点をわかりやすく把握するためにはキャッシュ・フロー計算書は素晴らしい様式を備えていますよ、ハイ。
P.S "世界恐慌時代の決算書の読み方"ってのは、かなりおおげさです。
- 作者: 永野良佑
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2008/12/11
- メディア: 単行本
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (4件) を見る