:NO.46『たった1%の賃下げが99%を幸せにする』

hiroki-u2009-04-26

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たった1%の賃下げが99%を幸せにする (単行本(ソフトカバー))
城 繁幸 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492260927/cg0853-22/ref=nosim/
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[ 6点 ] ※10点満点中

「内側から見た富士通」の著者が書いた本です。なんかどこかで読んだような内容で、Webのコラムや今までの本と論調は同じで復習といった感じを受けました。

多分、彼が言いたいのは、今の日本社会で起きている諸悪の根源たる"対立構造"は、正社員VS派遣社員ではなくて、中高年以上VS20・30代の若者、つまり世代間格差構造が問題だということ、なはず。
でも、その答えは、法律で守られた正社員の既得権を手放させて、同一労働同一賃金による正社員、派遣社員の垣根を無くすこと。あれ、これじゃあ、中高年の高収入・好待遇の既得権は維持されてしまうよ・・・、違う?
で、どうすりゃボクらは中高年以上の既得権をぶっ潰せるの?潰すのを決める権利を持ってるのは年寄りだし・・・。だれか教えてーーーーーーー。

そんな彼が言うには、崩れゆく日本社会の中で、"最後の楽園*1"はどこかというと・・・、ズバリ「広告代理店」だって。強さの源泉は2つ。上位3社でシェア50%という寡占状態ということと、担当と企業の純アナログ的つながりをベースとした営業スタイルであるということ。
ここでいう"最後の楽園"という意味は、実力がなくても会社に入ってしまえば一生安泰だよ、ということ。ま、そうかもしれないね。でも、どのみち定年まで働くとしたら、時間にして約40年。そんな先の話誰にも分からんワナ・・・。
結局、"最後の楽園"は自分の実力で掴み取るしかないのかもねぇ。

たった1%の賃下げが99%を幸せにする

たった1%の賃下げが99%を幸せにする

*1:古い昭和的思想を持った50代親の質問:「これからの子供にすすめられる、よい会社を教えてほしい」→「報酬システムとしての年功序列制度が、当面は破綻しそうにない会社はどこか」に対する答え