:NO.58『小飼弾の「仕組み」進化論』

hiroki-u2009-05-21

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小飼弾の「仕組み」進化論 (単行本(ソフトカバー))
小飼 弾 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534045220/cg0853-22/ref=nosim/
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[ 8点 ] ※10点満点中

これって、"全体最適"のシェルを被せて、"オレ様最適"を目指すってことだよね。

ダンコーガイが言うように、

私は「十分に発達した仕事は遊びと区別できない」と提唱します。ここでいう仕事とは、これまで本書で述べてきた「仕組みを作る仕事」にほかなりません。
仕組みを探す仕事というのは、端から見ると楽しそうで、遊んでいるようにしか見えないこともあり得ます。本当に遊んでいるつもりの人もいることでしょう。
ただし、こうした仕事は「楽しい」かもしれませんが、決して「ラク」ではないはずです。従来の働き方に慣れた人にとっては、むしろ苦痛である可能性もあります。

と、端から見ると楽しそうに見える。これって絶対、"オレ様最適"作ってるから楽しいんだって。で、建前上、"全体最適"という大義名分もあるし、サイコー!
これ大賛成で、自分で仕事なり遊びなり何をするにもモチベーションって最も重要なガソリンで、これがないと何事も継続しない。じゃあ、そのガソリンってどんなのがいいってなると、絶対自分にとってプラスになるもんじゃないといけない。明るい将来だったり、現在の煩雑さから逃れられることだったり。そして、加えて重要なのが具体性。具体的な将来のあるべき姿を描けば描くほど、自分にとってガソリンになる。そのためには、やっぱり"オレ様最適"じゃないと描きにくいよね。

そして、ダンコーガイは、

あなたは本当に働いているのか?

と問う。

働いているつもりで、たんに既存の仕組みを回しているだけということはありませんか? クリエイティブな仕事をしているつもりでも、たんに既存のテンプレートを使ってモノを作っているだけではありませんか?

真に働くためには、まず"オレ様最適"で考えよう。"オレ様最適"は時に、「怠慢」で「短期」で「傲慢」だったりする。いいんだよ、それで。"全体最適"はあとからついてくるから。

全体最適 vs. オレ様最適 - Chikirinの日記
 http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20090416

小飼弾の 「仕組み」進化論

小飼弾の 「仕組み」進化論