:NO.63『直球勝負の会社』

hiroki-u2009-05-26

***********************************************************************
直球勝負の会社
―戦後初の独立系の生命保険会社はこうして生まれた (単行本)
出口 治明 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478008876/cg0853-22/ref=nosim/
***********************************************************************

[ 8点 ] ※10点満点中

出口さん、ぱわふるだね。

30代で時間に束縛されるのがイヤで時計を捨て、手帳の類は一切持たない主義ときた。ちょっと変人なのかな。ぱわふるだね。

何よりビジョンが明確!素人でも分かるくらい明確!保険料半額!保険の不払いゼロ!あまりに分かりやすい。おまけに保険料の原価を開示、約款公開となんでもオープン!ぱわふるだね。

インターネットが発達して、本来もっと簡単に他社情報比較ができるようになってもおかしくない保険料の比較。いわば、価格.comで比較する家電のように一覧視できるような何かがあってもいいはず。でも、各社保険料の原価はブラックボックスで、特約がいっぱいついてよく分からない。結局、会社のネームバリューで多分大丈夫だろというので決める。それが住宅購入の次に高い買い物だとしてもだ。だって、書いてる字が細かくて難しいそうで面倒だから・・・。
そういえば10年ほど前、某生命保険会社に入社した大学の連れに「これからはインターネットで保険を販売していくのか?」と聞いたら、「生命保険というのは、一人ひとりのニーズを聞いてそれに最も合う保険を提供する必要がある。だから、対面販売できないインターネットとは相性が悪いんだ。」というようなことを言われた覚えがある。多分、事実そうなんだろう。でも、この直球勝負の会社は、攻めどころを20・30・40代の特約なしの生命保険と潔くターゲットを絞り込んで勝負。わかりやすさを全面に押し出す戦略を取ることによって、いわゆるインターネットとの相性問題に上手く対応している。その潔さ、ぱわふるだね。

ライフネット生命というと、HBSをベイカー・スカラーで卒業した岩瀬さんばかりにスポットライトが当たりがち?だが、実はぱわふるさは両輪あったってわけだ。

ライフネット生命は、100年続く企業にしようと誓い合いました。100年も時間があるのですから、目指すは世界一の保険会社です。

大言壮語に聞こえず、寧ろ心地よい。ぱわふるだね。
で、よーーーく、会社のロゴを見ているとなんだか出口さんの顔に見えてくる。

◆生命保険のライフネット生命保険
 http://www.lifenet-seimei.co.jp/

直球勝負の会社―日本初! ベンチャー生保の起業物語

直球勝負の会社―日本初! ベンチャー生保の起業物語