:NO.69『シルクロードの滑走路』

hiroki-u2009-06-13

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シルクロードの滑走路 (角川文庫) (文庫)
黒木 亮 (著)
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[ 7点 ] ※10点満点中

中央アジアに位置するキルギス共和国が舞台。その時点でレアな感じ。

この国は、国土全体の40%が標高3000mを超える山国。そして、内陸国故に輸送ルートが限られており、国内空港の発展はすなわち国家政策として非常に重要である。そんな国で中央アジアハブ空港化を狙うキルギス運輸省顧問と日本の商社マンとの航空機リースに関する商談が非常に生々しくて物語に引き込まれた。

しかも、随所にシルクロードの歴史、地理が出てきて、高原国家の情景が目に浮かぶよう。本筋に加えてこういう旅行記的な記述があると物語に彩りが出てきて読んでて楽しいよなーと。

でもって、旧ソビエト共産党幹部の保養所にもなっていたイシク湖(琵琶湖の9倍もあるみたい)には一度訪れてみたいなと思った。

[参考]
◆キルギス - Wikipedia

◆イシク・クル - Wikipedia

◆クルド人 - Wikipedia

シルクロードの滑走路 (角川文庫)

シルクロードの滑走路 (角川文庫)