:NO.70・71『1Q84』

hiroki-u2009-06-14

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1Q84 BOOK 1 ・2(単行本)
村上春樹 (著)
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[ 8点 ] ※10点満点中

会社の同僚からもらったので早速読了。
それにしても、社会現象化してますね。
今年のイスラエル文学賞エルサレム賞」の授賞式での講演が話題になったのも後押ししたんだろうなー。

◆村上春樹さん:「1Q84」ブーム過熱 発売12日目で100万部超え 作中のCDも品切れ - 毎日jp(毎日新聞)
 
◆知りたい!:村上春樹さん「1Q84」1週間で96万部 大当たり極秘戦略 - 毎日jp(毎日新聞)
 
◆George Szell : 村上春樹の最新作「1Q84」を追う、『バルトーク:管弦楽のための協奏曲/ヤナーチェク : シンフォニエッタ』 / BARKS ニュース

作中に出てくるクラシック音楽も1万枚を超える販売になってるみたいだし。

村上春樹は「海辺のカフカ」しか読んだことないけど、それよりは楽しめた。でも、相変わらずの村上春樹節で地に足がついてないか感じがするのは、どうしても好きになれないんだよなー、これは好き嫌いの問題なのかな?

本の構成は、BOOK1とBOOK2それぞれ24章から成る計48章で、形式としてはバッハの『平均律クラヴィーア曲集』と同じ「完全なサイクル」になっている。まるでDNAの螺旋階段のようにお互いが引き合いながらも永遠に交わることのない美しさみたいなのがそこにあった。多分、もっと注意を払って読んでみると他にも隠されたバランスがある気がしてならない。

そして、結局のところ、「説明しなくてはわからないということは、説明してもわからないということだ」という天吾(主人公)の父親の言葉が、この本そのものに当てはまるような気がしてならない。

そう、●●な気がしてならない感じがずーっと最後まで続いてプツンと終わった。そんな感じ。

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 2

1Q84 BOOK 2