:NO.36『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』

hiroki-u2008-04-23

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3年で辞めた若者はどこへ行ったのか
アウトサイダーの時代 (ちくま新書 (708)) (新書)
城 繁幸 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480064141/cg0853-22/ref=nosim/
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「内側から見た富士通」で有名な東大法学部卒で富士通人事部へ入社後、人事コンサルタントとして独立されている著者。
前作の「若者はなぜ3年で辞めるのか?」の続編かのようなタイトルですが、中身としては昭和的価値観の否定。
22の昭和的価値観について、実在する人物をサンプルとして取り上げて、いかに現代の日本人サラリーマンがそれらに縛られているか、また、既成概念として植え付けられているのかをビシビシ訴えてくれる。

本当にグサグサきます。自分がいかに昭和的価値観を引きずっているかを。

最近の若者は・・・、と若者の質の低下を嘆く企業は、結局その程度の学生にしか相手にされていない・・・、という言い方もできる。だって。
うーん、手厳しいご意見。
年功序列型人事制度が割に合わないことをすでに知っていて、メリット・デメリットを勘案して、昭和的価値観を維持し続けている企業は敬遠されてるんですね。

その他にも、労働組合、労使関係の在り方や今後の人事制度の方向性など示唆に富む内容が満載でしたので、典型的日本型サラリーマンの方は是非ご一読をっ!!