:NO.50『マイクロトレンド―世の中を動かす1%の人びと』

hiroki-u2008-05-15

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マイクロトレンド―世の中を動かす1%の人びと (単行本)
マーク J.ペン (著), E.キニー・ザレスン (著), 吉田 晋治 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140812850/cg0853-22/ref=nosim/
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[ 6点 ] ※10点満点中
フラフラと本屋に立ち寄って、表紙が気になったので読んでみました。

出版社のコメント曰く、誰もが知っているような「メガトレンド」ではなく、直感では捉えられないけれども、社会を動かす大きな影響力を持つような小さなトレンドを見つけることこそが、明日の社会やビジネスや投資に戦略を与え、成功に繋がることを、41のマイクロトレンドを紹介して説明しています。

たとえば、「男女に泣く未婚女性」
出生率などでは確実に男が生まれる確率が高いのに、アメリカでは18歳時点では、死亡率を加味すると、男:女=49:51とひっくり返ります。さらにゲイとレズビアンを差し引くと、圧倒的にゲイのほうが絶対数が多いために47:53になる。黒人だけで見てみると、黒人の男性ティーンエージャーの死亡率が高く、受刑率も高いため、構成比は43:57まで広がるとのこと。
なんとなくイメージで男性のほうが比率が高いと思っていたら、いやはや、逆転してるんですね。
だから、未婚の女性が増えているのかなぁ・・・。
でも、日本ではどうなんだろ・・・。
こういう現象が起きてるから、日本でもアメリカでもシングルの女性がマンションを買うのがブームになってるのか・・・?

本書の読み解き方として最後に、

マイクロトレンドなんて、相当噂っぽい情報なのだ!そう簡単に裏付けはとれない。だからこそ、噂に近い情報と本当に客観的な情報とをふるい分ける能力が現代では重要になる。
だから、もしかすると、マイクロトレンドを考えることがもたらす最大の効能は、様々なマイクロトレンドに精通することではなく、世の中にあふれているマイクロトレンドが噂にすぎないのか真実なのかを見極める能力が高まることかも知れない。そういう意味で本書は、一種の思考トレーニングの本として役立つだろう。

とある。まさにそんな本でした。
噂好き&思考トレーニングをしてみたい人は是非っ!

マイクロトレンド―世の中を動かす1%の人びと

マイクロトレンド―世の中を動かす1%の人びと