:NO.51『私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる』


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私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723)) (新書)
齋藤孝 梅田望夫 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480064257/cg0853-22/ref=nosim/
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[ 9点 ] ※10点満点中
冒頭に出てくる写真を見ると、二人よく似てる。
本を読み進めてみると、考えてる根っこの部分も似てる。
梅田さんのブログ*1を日々読んでいて感じていたことが、この本を読んで分かったような気がする。特に下記引用箇所。

僕が「好きなことを貫く」ということを、最近、確信犯的に言っている理由というのは、「好きなことを貫くと幸せになれる」というような牧歌的な話じゃなくて、そういう競争環境のなかで、自分の志向性というものに意識的にならないと、サバイバルできないのではないかという危機感があって、それを伝えたいと思うからです。

別に好きでもないけど仕事をやっている、ほどほどに仕事をこなしていればなんとかなる・・・。かつてはそういう時代だったかも知れないが、これからはいくら長時間仕事をしても楽しくてしかたがない、そういう対象を仕事として選択できない人は生き残れない時代になってきたのかなぁ。厳しい時代です。

自分の周りには24時間コンビニ営業かっていうくらい、仕事をしてる人がいっぱいいる。部長級の人間でも、午前様は当たり前で、いつ帰っているのか見かけたことがない人もいたりする。以前、その方に「仕事でストレス感じたりしますか?」と訪ねたことがあるが、きっぱりと「今まで一度も仕事でストレスを感じたことはない。」と言われ、「目の前にやるべき仕事がある。ただそれをやっていくことに何のストレスがある?」と逆に聞き返されて返答に困ったことがあります。
その時、聞けなかったのだが、おそらく、この人は仕事という対象が好きで好きでたまらないだろう。そして、好きだから普通の人ならストレスになってしまうことも、全くそうは感じない。だからこそ、あそこまでのアウトプットを常に叩き出し続けることができるのだろうな、そう思いました。

では、そうすればその好きという対象を見つけられるのか。そこですが、とにかく2・3年はある対象をトコトン掘り尽くせと。そうすれば、それが好きかどうか、自分に向いているかどうか分かると。
8年間仕事を結構掘り尽くしてきたと思っているが、多分まだ足りないんだろう。"結構"ではなく、"トコトン"突き詰める。その差はあまりにも大きい。

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)

*1:My Life Between Silicon Valley and Japan:http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/