:NO.18『「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト』

hiroki-u2010-03-01

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「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト (光文社新書) (新書)
酒井穣 (著)
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[ 8点 ] ※10点満点中

『はじめての課長の教科書』、『あたらしい戦略の教科書』に続く酒井さんの新書。今回は教育に関する本。非常に実践的であり勉強になった。

ヒト、モノ、カネ、と同列に考えられてきた時代はもう終わり。これからは圧倒的にヒトが重要になってくる。だから、人材教育をもっと社内でシステマチックに作り上げることが大事になってくるとのこと。

OJTという名で現場に放り投げて、ライオンを谷底に突き落として這い上がってきた者だけを〜的な投げっぱなしの教育はもう終わり。本書の言葉を借りれば、形だけの「研修のデザイン」ではなく、これからは、OJTを「経験のデザイン」することによって、人材を教育していきましょうということらしい。たしかに座学の研修よりも実地業務に即して勉強したほうが、自分の身につきやすいし効果も実感しやすいのは衆目の一致するところだと思う。

企業の存続になくてはならない「イノベーション」は、モノやカネではなく、自由意志を持っているヒトだけが起こすことができる

その「イノベーション」の加速装置になる"人材教育"が、ますます重要度を増してきているのは、間違いない。人事部の方には是非ご一読頂きたいです。

◇NED-WLT : バックワード・チェイニング
 http://nedwlt.exblog.jp/12267623/

「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト (光文社新書)

「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト (光文社新書)