:NO.25『キンドルの衝撃』
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キンドルの衝撃 (単行本)
石川 幸憲 (著)
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[ 7点 ] ※10点満点中
読了。電子書籍の現状把握するのにオススメ。
そういえば、日経新聞のWeb有料化(4,000円/月)が最近ニュースになってたけど、ウォールストリート・ジャーナルと同じ戦略っぽいですね。こっちの『Wsj.com』は年間103ドルなんで、これと比べると日経新聞の価格設定はかなり高額ですが。しかも、紙媒体とセットならWebはプラス1,000円でOKっていうのが、なんともいえない感じを漂わせています。かといって失敗するかどうかは、どうやら別問題みたいです。日本では経済に特化した新聞って他にないから、案外ブルーオーシャンだったりしてね。
本書での『Wsj.com』成功で特筆すべきポイントは2つ。
◆読者の大半はビジネスマンなので会社の経費で落とされているかとおもいきや経費払いは3分の1以下。
◆有料サイトであるが故に読者層が特定されて、広告主からすると対象を絞った効果的な打てるため、他紙と比べて広告クリック単価が高い。
だって。案外、↑こういうのを見て隣の芝生は青いー!、うちも有料化やっちゃえ〜って考えてたら笑えますが。(いやいや、経営企画室か特別企画室あたりが議論に議論を重ねてお決めになられてるに決まってます。)
それと単純なことだけど、一度タダになったら、再び有料に切替えるのは並大抵ではないってのは自明の理。だから、一旦有料化してダメなら次を考えるってのは、アリな戦略ってことかもしれません。
2010年はキンドルにiPadにnookにSonyのReaderと電子書籍端末がわんさか出てきてホットな1年になりそうです。僕はとりあえずiPadに1票入れとこうかな。
- 作者: 石川幸憲
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2010/01/30
- メディア: 単行本
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